暗渠となった渋谷川、丘の上に残る信仰、路上で交わされる会話。すぐ足元にありながら、日常のなかでは見過ごされてしまう世界が、そこにはあります。
「Map it.」は、渋谷三丁目を舞台に、アーティストとあなたがともに地域を読み解き、新たなつながりを育むためのプロジェクトです。町を歩き、観察し、対話をしながら問いを育て、それらのプロセスを通して表現を立ち上げていきます。アートに詳しい方も、そうでない方も、渋谷三丁目に暮らす方も、働く方も——アーティストと実際に街へ出て、対話を重ねながら新しい関係やコミュニティを築いていく、そんな出会いの場でもあります。
共通のインストラクション(指示)は、「Map it.(それを地図にせよ)」。ここでの「Map」は地理情報としての"地図"だけではありません。Mapという言葉をどう解釈するかは、それぞれのチーム、そして参加する皆さん一人ひとりに委ねられています。
異なる専門性を持つ3組のアーティストと参加者が、渋谷三丁目を歩き、聴き、語り合いながら、街の記憶や物語を掘り起こし、アーティストと一緒に「地図」という概念そのものを問い直しながら、まだ誰も見たことのない渋谷三丁目の新しい「地図」を描き出していきます。
AREA (de) CODE 0014003
渋谷三丁目は、「0014003」という町字コードのもとで更新され続ける、都市データ上の一区画でもあります。しかしそのアスファルトの下には、行政コードだけでは捉えきれない土地の記憶や、人々の関係性が幾層にも積み重なっています。
Map it. AREA (de) CODE 0014003という名前は、『コード化された街』を de-code(読み解く・解きほぐす)という意志の表れです。そして『SO NEAR,SO FAR.』という言葉が指し示すのは、すぐ足元にありながら、日常のなかでは見過ごされてしまう景色や記憶——そこにあって、ここにないもの——を、あらためて見つめ直したいという思いを込めています。