Map it.

Map it.

暗渠となった渋谷川、丘の上に残る信仰、路上で交わされる会話。すぐ足元にありながら、日常のなかでは見過ごされてしまう世界が、そこにはあります。

Map it.」は、渋谷三丁目を舞台に、アーティストとあなたがともに地域を読み解き、新たなつながりを育むためのプロジェクトです。町を歩き、観察し、対話をしながら問いを育て、それらのプロセスを通して表現を立ち上げていきます。アートに詳しい方も、そうでない方も、渋谷三丁目に暮らす方も、働く方も——アーティストと実際に街へ出て、対話を重ねながら新しい関係やコミュニティを築いていく、そんな出会いの場でもあります。

共通のインストラクション(指示)は、「Map it.(それを地図にせよ)」。ここでの「Map」は地理情報としての"地図"だけではありません。Mapという言葉をどう解釈するかは、それぞれのチーム、そして参加する皆さん一人ひとりに委ねられています。

異なる専門性を持つ3組のアーティストと参加者が、渋谷三丁目を歩き、聴き、語り合いながら、街の記憶や物語を掘り起こし、アーティストと一緒に「地図」という概念そのものを問い直しながら、まだ誰も見たことのない渋谷三丁目の新しい「地図」を描き出していきます。

AREA (de) CODE 0014003

渋谷三丁目は、「0014003」という町字コードのもとで更新され続ける、都市データ上の一区画でもあります。しかしそのアスファルトの下には、行政コードだけでは捉えきれない土地の記憶や、人々の関係性が幾層にも積み重なっています。

Map it. AREA (de) CODE 0014003という名前は、『コード化された街』を de-code(読み解く・解きほぐす)という意志の表れです。そして『SO NEAR,SO FAR.』という言葉が指し示すのは、すぐ足元にありながら、日常のなかでは見過ごされてしまう景色や記憶——そこにあって、ここにないもの——を、あらためて見つめ直したいという思いを込めています。

コレクション情報

ジャンル
プロジェクト
受入年度
2026年9月10日

プロフィール

tra-

tra-(トラ)株式会社は、東京を拠点に活動する、文化インフラのデザインファームです。企業から公共機関、教育・文化施設まで、さまざまな組織との協働を通じて、その土地や組織に眠る文脈を読み解くコンサルテーションから、学びのプログラムや共創の場づくりまで、分野を超えて「文化」を組織の力に変えることを目指して活動しています。

20年以上にわたりアート&カルチャーを介したプロジェクトデザインに携わってきた代表・菊池宏子の実績を活かし、これまでに、企業や自治体との協働プログラム、美術館・学校・芸術祭との学びの仕組みづくりなどを国内外で実施。単発の企画で終わらせず、その土地や組織に根づく「文化インフラ」として蓄積させていく実践を行っています。

「art」を反転させた社名「tra-」は、「越える」「変換する」を意味するラテン語に由来します。名称に添えた「-(ハイフン)」には、共創を起点としプロセスを重視する意志を込めています。

tra-